こんにちは、さくさくです。
今回の記事は、乳がん手術(乳房全摘と再建)体験記その3 手術終了後のレポです。
朝一番の手術だったので9時前に手術室に入りました。
手術台に仰向けになり、いざ全身麻酔が始まるところからの続きです。
初めてお越しくださった方へ~こんな手術を受けました。
前記事はこちらから。
乳がん手術(乳房全摘と再建)体験記その2【手術当日:開始まで】
手術室
よく「ひと~つ、ふた~つ、み~っつ」と数えてる間に意識が遠のくと聞くのですが、本当なんでしょうか。
私の場合「さぁ今から麻酔かけますよ」的なことを言われた記憶もまったくないです💦
前記事の最後の手術台に仰向けになって、手術する側の腕(私は左胸なので左腕)を、真横に伸ばして固定したところで(↑こんな感じ。ちゃんと開始前なので術衣は着てる)ブチッと記憶が途切れてます。
次の記憶は看護師さんに「終わりましたよ」と声をかけられたところでした。
この瞬間は強烈に覚えてます。
左腕を横に伸ばした状態なので、顔は右を向いていたんでしょうか。
麻酔から覚めた瞬間、壁の時計が見えました。
ちょうど17時を指していて「予定通り8時間で終わったんだ」とホッとしました。
前日、病棟の看護師さんに聞いた話では
・私の受ける手術は、人によってかなり所要時間が違う
・長い人は、朝一番に始めて病棟に戻ってきたのが消灯(21時)後
とのことで、少し心配でした。
自分は麻酔で寝てるからいいけど、待ってる家族はその間不安ですよね。
結果として予定通りで、家族にも余計な心配かけずに済んでよかったです。
で、安心して時計の横を見ると自分の上半身裸の写真が貼られている❗❗
形成外科の術前外来で、正面から、横から、左右の斜め45度からと胸の写真を撮りました。
漫然と何に使うんだろうと思ってましたが、なるほど、手術の時の参考にするんですね。
しかしA4サイズにデカデカと印刷された自分の上半身裸の写真が何枚も貼られているのは、超恥ずかしかったです💦
まぁ、こんなことを考える余裕があったので、麻酔の覚めはよかったのでしょう。
回復室
↑こんな感じの広い部屋で、手術の終わった患者さんが1時間ほど過ごすところが回復室です。
私も手術台からベッドに移してもらって、ベッドごと同じフロアの回復室に運ばれました。
麻酔の覚め具合を確認しながら、看護師さんに様子を見てもらいます。
「痛みはないですか」
「気分は悪くないですか」
と細かに気遣ってくれました。
胸とお腹を切る大きな手術をしたのに全く痛みがなくて(←麻酔してるから当然ですが)意外でした。
回復室で気がついたのですが、自分の体が管だらけ。
心電図やら酸素モニターやら酸素マスクやら血栓防止のフットマッサージャーやら…そして痛くはないし気分も悪くないけど、全く動くことはできません。
ピクリと体をよじることさえできず、そのことで手術が終わったのだと実感しました。
1時間ほど経過を確認したところで、自分の病棟に戻ります。
私が寝ているベッドごと、レジデントの先生と看護師さんの二人で移動させてくれました。
途中廊下で気分が悪くなって「吐きそうです」と伝えると、目を閉じた方がいいと言われ(←天井を見て酔った状態だから)、何とか病棟まで持ちこたえました。
特別処置室
同じ乳がんの手術でも、部分切除の人や、全摘してシリコンで再建する人は、回復室から自分の病室へ戻るようです。
私の選んだ術式は、自分のお腹の脂肪で再建した胸に血栓ができたら再手術(最悪、再建した胸取り外し→再建不可)ということで、術後1週間は注意が必要でした。
手術日は特に要観察ということだったのか、回復室から自分の病室ではなく、ナースステーションの横の特別処置室という部屋に入りました。
ナースステーションからすぐ入れるようになっていて、隣にも1台ベッドがありましたが患者は私一人です。
ベッドの正面に時計があり、ちょうど18時でした。
ここで、やっと家族が呼ばれて面会できます。
家族の顔を見ると、やはりホッとしました。
と同時に、朝一番から今までの長い時間、待機してもらって申し訳なかったなと思いました。
全身麻酔の副作用で、嘔吐することがあるそうです。
私も、この特別処置室に戻ってすぐ2回嘔吐しました。
この時は、切ったばかりのお腹が引き攣るのでメチャクチャ苦しかったです。
入院期間通して苦しさNo.1でした💦
酸素マスクが22時頃外れました。
同じ頃、胸を再建してくれた形成外科の先生が術後チェックに来てくれました。
こんな遅い時間なのに見に来てくれたことが嬉しくて、先生の姿を見たらホッとしました。
全身麻酔の手術を受けたので、当日は食事も飲水もできません。
これが割と辛かった…
ウトウトしては目が覚めて「まだ○時だ…」の繰り返し。
お腹は空いたし(胃腸が丈夫なのでちゃんと空腹を感じるのです)、喉はカラカラだし、体は動かせなくて腰とか節々が痛いし、看護師さんが様子を見に来る以外はやることなくて退屈だし、ものすごく朝が待ち遠しかったです。
「かなり寝たから、そろそろ6時だろう」と思って時計を見たら、深夜0時だったときには絶望的な気分になりました。
そうやって手術当日の夜を過ごしました。
さくさく、頑張ったね。
うん、さすがに手術受けてしばらくは大変だったな。
次は、密かに心配だった術後せん妄についてだよ。
こんな手術を受けました。
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